サーカスのレポート

ルレーヴ

2005年、ラスベガスにできたウィンという名前のホテルで始まったナイトショーです。オーを作ったディレクターがシルク・ドゥ・ソレイユを離れて別団体として作ったものですが、ぱっと見の印象はとてもよく似ています。まずプールをステージとして使っていること、その床が上下に移動して水深を自在に変えられること、水の中や空中を使ってアクロバットを演じることなど。従って、このショーはよくも悪くもオーと比較される運命にあります。

2005年9月27日(火) 19:30~21:00
座席はセクションEのD列11番で前から4列目、会場は円形劇場なのでどちらが正面ということもなく見やすい席でした。値段はどこでも121ドルです。公演前日に急遽購入したにも関わらず比較的いい席が取れたのは、当日の客の入りが7割程度だったためと思われます。オーと違って満席にはなりません。
演目は順に

  1. シンクロナイズドスイミング
  2. リフト
  3. クラウン(鳩)
  4. ハイダイブ
  5. クラウン(ストリップ)
  6. ダンス
  7. クラウン(壁)
  8. ハンドトゥハンド
  9. バンジー
  10. 球体
  11. 飛び込み

な感じでした(演目名は適当)。
実際に見ての感想は、オーとは全くの別物でした。最大の違いはショーにお金がかかっていないことです。同じ装置や動きを何度も繰り返し使っていて、よく言えば装置や舞台の特性を最大限生かしていることになりますが、悪く言えばワンパターンです。低俗なネタを連発するクラウンの安っぽさも否めません。これを制作したディレクターも「オーの次」ということで工夫してはいますが、特に新しさはありません。
公演日程や公演回数、料金などがコロコロ変わっており、先はあまり長くない気がしました。

アブサン new

スピーゲル・ワールドという団体がラスベガスのホテル、シーザーズパレスの前庭にテントを張って2011年から行なっているサーカス公演です。とは言え動物が出てくるような普通のサーカスでも、芸術性を追及したヌーヴォー・シルクでもなく、18禁のアダルトショーになっています。
そのテントは規模が小さく、400席ぐらいしかありません。しかしそれよりも円形ステージの直径が2~3メートルという小ささに驚きます。

2017年4月5日(水) 22:15~23:45
座席はEの19番で中央のステージから比較的近い場所でした。椅子の形が1つ1つ違っていたり、怪しげな装飾があったりと独特な雰囲気を醸し出しています。満席で、結構狭いスペースに押し込まれる感じでした。
演目は順に

  1. 椅子バランス
  2. 組体操
  3. デュオストラップ
  4. 大きな風船
  5. ローラースケート
  6. ハンドトゥハンド
  7. ソロストラップ
  8. ハンドバランシング
  9. 綱渡り

でした。
アダルトショーと言っても女性パフォーマーがトップレスになるわけではなく、セクシーな動きをすることと司会が卑語を連発するあたりで「子供には見せられない」ということらしい。ステージが小さいゆえに客席からの距離が近くて迫力があります。普通のサーカスとして見ても十分楽しめると思いました。
個々の演目でもハンドトゥハンドを下手に演じるとか、ストラップのときにバスタブに入った水を盛大に撒き散らすとか、一風変わったものもあって面白かったです。

フリップファブリック

2011年にケベックサーカス学校出身者6人で結成したカナダのサーカスカンパニーです。メンバーはシルク・ドゥ・ソレイユやシルク・エロワーズなどにも出演しています。

クレピュスキュール

2015年7月26日(日) 20:35~21:45
会場はカナダ・ケベック市の港の近くにある立派な野外劇場でした。座席は2000以上あって、普段はコンサートなどに使われているようです。無料かつ自由席だから早めに行って並んだら10列目のやや下手側に座ることができました。客席は半分以上埋まっていたと思います。
演目は順に

  1. シャリバリ
  2. ディアボロ
  3. シルホイール
  4. フラフープ
  5. エアリアルストラップ
  6. クラブパス
  7. コリアンプランク
  8. エアリアルフープ
  9. 集団アクロバット
  10. トランポウォール
  11. 人間ピラミッド

でした。
作品タイトルの Cre'puscule は夕暮れを表すフランス語らしく、日没を待って開演しました。19人のパフォーマーがアクロバットなどを順に見せていく方式で、飛行機型のドローンを飛ばしたり、ボールがいっぱいに詰まったプールに飛び込んで退場したりと、演出がシルク・ドゥ・ソレイユっぽいです。
ディアボロは2人で5個までで、長距離パスなどもあってよかったと思います。特に3個目のディアボロが遠くから長い紐を伝ってやって来たのが面白かったです。
クラブパスは最大8人で、二本立ちを含む様々なフォーメーションを見せていました。
クレピュスキュールはケベック市がスポンサーになって運営している市民向けのショーらしいですが、これだけのクオリティのものを数ヶ月に渡って毎日無料で見せるというのはすごいことだと思います。

フェストオペラ

東京ディズニーリゾート内にあるショッピングモール・イクスピアリで、夏休みイベントとして2000年に始まった無料公演です。セレブレーション・プラザと呼ばれる屋外広場に毎回特設ステージが設けられます。出演者の情報はなく、誰が出てどんな演目があるかは実際に行ってみないと分かりません。

2001年

1回目 : 2001年8月26日(日) 19:10~19:35
少し早目に行ったのに既に座って待っている人達もいて、慌てて場所を確保しました。座席などはなく、前の方の人は地面に座り、後ろの方の人は立ち見でした。公演時間が20分強なので立っていてもそれほどつらくはありません。逆に座ってしまうとステージ上で行なわれている演技が見づらくなります。
演目は

  1. ソロシルク
  2. ジャグリング
  3. 回転するポール上でのアクロバット

の3つで、歌と優雅な踊りと光と音とシャボン玉やスモークなどの演出で幻想的な雰囲気を醸し出していました。ジャグラーはIJAにも何度か出ているパット・マグワイアで、3ボール、アストロボールによる3~5ボール、5および7バウンスでかなり高度な技までやっていました。

2回目 : 2001年8月26日(日) 20:40~21:05
同じ日に見た2回目は、2階から見下ろす形での見物でした。しかしこの方が全体が見渡せていい感じだったと思います。

2002年

1回目 : 2002年8月10日(土) 19:10~19:30
最初に見に行った日は雨のため中止、次の機会は私用でやむなく断念して、この日になってようやく見ることができました。
話には聞いていたものの、ジャグラーもいないし主な演目も

  1. 鉄棒
  2. デュオトラピス

の2つだけということで、内容的には確かに去年より劣っていました。しかし周りでは歓声が上がっていましたし、無料公演だということを考えればクオリティは高いと言えます。

2回目 : 2002年8月10日(土) 21:00~21:20
同じ日に見た2回目。風が強くて心配されたものの、今回も無事に行なわれました。

2003年

1回目 : 2003年8月10日(日) 18:30~18:50
去年の例もあるのであまり期待していなかったのですが、今年はよかったです。30分前から立見席の最前列正面に陣取ったため、ロケーションも完璧でした。
演目は順に

  1. オープニング(パイプダンス)
  2. ハンドトゥハンド
  3. ジャグリング
  4. 太鼓

でした。ジャグリングは1~5ボールのトスとバウンス、それにヘッドロール。演者は2年前と同じパット・マグワイアです。
パットは「モノリス」と呼ばれる3メートルほどの高さの透明な三角柱を使っていました。頂上は狭く、そこでの5ボール・リフトバウンスや、地面に向けての3ボール・フォースバウンスなどをしていました。
全部で3ミスぐらいですが、あの強風の中での演技で一般客もジャグラーも満足させられる技術と構成力はさすがだと思います。しかも2年前に出演したときとは全く違うことをしていて感心しました。

2回目 : 2003年8月10日(日) 20:00~20:20
同じ日の2回目。今回も3ミスぐらいでした。そう言えばパットはモノリスの上でビハインドザネックもやっています。

2007年

1回目 : 2007年8月12日(日) 19:00~19:20
4年ぶりに行なわれたフェストオペラですが、あまり宣伝されることもなく、期間も2週間だけと規模が縮小されていました。今年は椅子席などがない最初のころと同じ方式で、全ての観覧スペースが無料で開放されていました。始まる10分前に行ったら既に大勢の客がいたため後ろの方に立って見ました。
演目は順に

  1. コントーション
  2. ハンドバランシング
  3. エアリアルフープ
  4. シルホイール

でした。
最後のシルホイールは、ジャーマンホイール(ラート)のリング1個だけを使った道具で、難易度も高そうだしあまり見かけません。迫力もあって、これを見られただけでも行ってよかったと思いました。公演全体もとても楽しめました。

2回目 : 2007年8月12日(日) 20:30~20:50
同じ日の2回目です。今回は20分前に行ったので前から3列目で座って見ることができました。30分以上前から待ってる人たちもいて、この公演の人気ぶりが伺えます。
今回見て思ったのは、公演内容がとてもシルク・ドゥ・ソレイユっぽいということです。衣裳もそうですし、ストーリーがあるようでないところとかもそうです。演出か振り付けに関係者がいるような気がします。

2008年

2008年8月8日(金) 20:00~20:20
この年も2週間だけの公演で、椅子はなく、無料でどこの地面に座ってもいい状態でした。また、ホームページ上に演目と出演者情報が載っていました。
平日ということもあって6時半からの1回目は間に合わず、8時からの2回目だけを見ました。30分前に行ったため2列目で座って見れましたが、この時点で待ってる人が何人もいました。
演目は

  1. エアリアルストラップ
  2. コントーション
  3. ハンドトゥハンド

です。いつも通りオープニングとエンディングには歌や踊りがあります。
風が強かったからか、各芸人ともポーズの時間が短くて拍手のしどころが少なかった気がします。全体的にも短く、今年のは1回見れば十分かなと思いました。

シルク・ドゥ・フランス

クイーンズスクエア横浜というショッピングモールの開業5周年に企画された無料公演で、出演するのはフランスで活躍するパフォーマー数名により特別に結成されたユニットです。ショッピングモール内の「クイーンズサークル」と呼ばれる広場で行なわれ、座席はなくて地面に座って見る大道芸形式です。最後に投げ銭もあります。

2002年

1回目 : 2002年8月18日(日) 14:00~14:45
会場のクイーンズサークルで30分前から待った甲斐があり、2列目やや左から見ることができました。
この年のユニットはキャッチー、ザザ、そしてジャグラーのパスカルの3人で構成されています。演目は

  1. エラスティック
  2. ティシュー(ソロシルク)
  3. ジャグリング
  4. デュオトラピス
  5. ローラボーラ
  6. ソロトラピス

でした。ジャグリングは3、5ボールトス、7ボールバウンス、それに1、2ディアボロをしていました。
パスカルのローラボーラと、キャッチーのソロトラピスはかなりすごいです。見終わったときには周りにいた数人でスタンディングオベーションをしました。

2回目 : 2002年8月18日(日) 17:00~17:45
この回は中央ど真ん中の正面最前列から見ることができました。
1回目と2回目では衣裳が異なり、2回目の方が全体にできがよかったと思います。パスカルはダンカンドーナツとかやってました。

2003年

2003年8月17日(日) 17:00~17:40
早めに行ったので2列目正面からといういい位置で見ることができました。出演者は男性3人、女性1人という構成です。去年と同じなのはソロトラピスのキャッチーだけで、男性のうち1人はいはらつトムでした。
演目は

  1. オープニング(誕生)
  2. ハンドトゥハンド
  3. ソロトラピス
  4. シンクロシルク
  5. スティルト
  6. デュオシルク

の順。今年はジャグリングがなかった上にスティルトが意味不明で、全体の印象はあまりよくありません。演出でもあるわけですが、全体にあまり盛り上がらない感じでした。
公演の最初と最後に司会者が出てきて色々話すのですが、彼の話がかなりうまくてよかったです。

シルク・エロワーズ

1993年にカナダのモントリオールで結成されたヌーヴォー・シルクの団体です。公演は専用テントではなく既存のホールを使っており、これまでに何種類かの作品が生み出されています。

シルク・オーケストラ

2002年3月15日(金) 19:10~20:30
渋谷 Bunkamura にあるコンサート用ホールで行なわれました。私の座席は1階11列15番という比較的前の方で、S席9000円でした。
公演名からも分かる通り、「サーカスとオーケストラの融合」を謳っていました。ステージの前方でアクロバットが展開され、後方ではオーケストラが全てのBGMを生演奏するという趣向です。
エアリアルシルクのような布を使った演目が4つほどと、エアリアルフープ、ストラップ、コントーション、ジャーマンホイール、棒と滑り台、ハンドバランシング、その他アクロバットやダンスなどで構成されていました。演目間にあまりはっきりとした境目がない、というより似たような演技がずっと続いてる感じでした。
公演は全体的に退屈です。中には面白い動きや注目すべき演出などもありましたが、出演者全員が地味な白い衣裳を着て、驚くほどの技もなく大きな笑いも起きません。オーケストラによる生演奏も生かしきれていなくて、これなら録音された曲をスピーカーから流しても同じだと思いました。それどころか楽譜をめくるペーパーノイズが気になるといったマイナス面の方が目立っていました。サーカスとオーケストラの融合とはとても言えない代物でした。

iD

2013年3月17日(日) 17:00~19:00
東京ドームシティホール(旧JCBホール)で行なわれました。私の座席はアリーナ11列21番で、1階の後方中央付近でした。S席9800円のところ割引で8500円。2000ほどあった客席の9割ぐらいは埋まっていたと思います。
サーカス的な演目としては

  1. ハンドトゥハンド
  2. チャイニーズポール
  3. インラインスケーティング & 自転車
  4. コントーション & ブレークダンス
  5. ジャグリング
  6. エアリアルフープ
  7. ジャンピングロープ
  8. 椅子バランス
  9. 自転車(客)
  10. コントーション
  11. ストラップ
  12. シルホイール
  13. エアリアルシルク
  14. トランポウォール

などがありました。ジャグリングは3~7ボールのバウンスです。ボールを投げる場所が床だけでなく、壁やV字型の板にも当てるなど工夫されていてよかったと思います。
ステージ上の大道具を背景として3Dプロジェクションマッピングの映像が効果的に使われていました。ストーリーのようなものがあり、それはサーカスアクトをスムーズに繋げるための演出だという印象でした。クラウンが出てこないのが珍しい。出演は全部で15人で、音楽は録音でした。
サーカス演目がたくさんあり、個々の演目でも珍しい動きもあり、凝った演出もあって全体としてはとても満足のいくステージでした。残念だったのは客席がフラットで後ろの方からでは低い演目が見づらかったことと、全体で2時間の公演なのに休憩が30分もあって公演時間が水増しされていたことです。

シルク・バロック

東京電力がスポンサーになって行なわれた無料公演です。
名前からも予想できますが、シルク・ドゥ・ソレイユやシルク・エロワーズなどと同様、ヌーヴォー・シルクの団体でした。会場として大きな体育館のステージを使っていました。

2002年6月1日(土) 17:30~19:30
1日限りの公演で全席自由席だったため、開場の3時間前から既に行列ができていました。私が座ったのは前から10列目ですが、5000ぐらいあった座席がほぼ埋まるという盛況ぶりでした。
演目は全部で17あり、順に

  1. スティルト
  2. シャンソン
  3. コントーション
  4. 手品(ワインボトル、水)
  5. スピニングボール
  6. エアリアルコントーション
  7. 輪くぐり
  8. 手品(風船に針)
  9. ジャグリング(ブーメラン、ピンポン球で演奏)
  10. 鑚桶
  11. バルーン
  12. クラウド・スイング
  13. 頂花籃
  14. 自転車
  15. ジャグリング(3ボール、巨大な風船、孔雀の羽)
  16. 太鼓
  17. 太神楽(撥とサッカーボール、和傘)

でした。
2時間の公演は最初から最後までとても楽しく見ることができました。技術的に一番すごかったのは自転車で、BMXのソロ技を次々と繰り出して圧巻でした。派手な演出はないものの、演目間のつなぎもスムーズでクラウン他のキャラクターもうまく使われていました。

シルク・ヴォスト

空中ブランコに特化したフランスのヌーヴォー・シルクのカンパニーです。巨大な構造物をステージとする屋外公演を主に行なっています。

エピシクル

2016年10月21日(金) 19:40~20:50
新豊洲の空き地に作られた特設会場で行なわれました。私の席は東ブロックK列21番で、平日の(VIP席ではない)指定席なので3500円でした。直径13mもある円状の構造物を挟んで東西に客席が配置されていましたが、客は少なく、座席の1割も埋まっていなかったと思います。
演目としては

  1. デュオトラピス
  2. ダブルトラピス
  3. ロープ
  4. ソロトラピス
  5. フライングトラピス

などがありました。最後のフライングトラピスが、いわゆる空中ブランコです。
ショー自体はよかったのですが、それ以外の部分が悪すぎました。まず、何と言っても寒い。屋根もなく風が吹き抜ける場所での夜の公演を10月に行なうのは厳しいと言わざるをえません。会場は都心から遠くて何もない場所で、帰宅時刻を考えたら行くのをためらわせるには十分だと思います。また、雨の多い日本で屋外公演というのもリスクが高いでしょう。せめてテント公演なら少しはましだったのではないかと思います。

ビンゴ

2005年の大道芸ワールドカップin静岡のイベントの1つとして行なわれた公演で、正式名称を「サーカスシアター・ビンゴ」と言います。会場は静岡市の駿府公園に設営されたテントでした。
ビンゴは1996年にウクライナで結成された、比較的新しいヌーヴォー・シルクの団体です。メンバーは20代と思われる若い男女12人でした。

2005年11月5日(土) 19:00~20:20
私の席は当日追加席の「た」でした。アリーナ席なので3500円。前から4列目でステージに近いものの、ステージから客席までほぼフラットなため、最前列でないと少々見づらい感じです。
演目は順に

  1. 空中リング
  2. ハンドスタンドアクロ
  3. ジャグリング
  4. ワイヤーアクト
  5. クラウン
  6. コントーション
  7. ストラップ
  8. バランス・オン・ザ・ロール
  9. 縄跳び
  10. デュオ・シンクロ・トラペーズ

で、ところどころにダンスが挿入されます。
レギュラーメンバーと思われる12人の他にゲストクラウン(?)として三雲いおりが加わっていました。
ジャグリングは3~5個の大きな三角形を使ったオリジナル演目で、ボブ・ブラムソンのフープばりに体の上を転がしたり、三角形の角でバランスしたり、辺を蹴ってはずませたり、最終的に5三角形まで投げたりと、そのオリジナリティと技術は素晴らしいものでした。トリのデュオ・シンクロ・トラペーズは2人の動作がピタリと合い、ブランコをこがないのに迫力があってすごいです。他にもオリジナル演目がいくつかあり、また、三雲いおりのクラウンもよかったと思います。
最後にはもちろんスタンディングオベーション。意外な拾いものでした。

サーカス・クレズマー

2007年の大道芸ワールドカップin静岡にて「プレミアムサーカス」と題して行なわれた公演です。会場は駿府公園にある野外劇場でした。
クレズマーはスペインから来た10名ほどの団体です。公演は演劇の要素が強く、BGMを担当するミュージシャンも演者になっている点が珍しい。

2007年11月2日(金) 18:00~19:20
全席自由席で2000円でした。開場時刻が過ぎてから並んだため、私の席は前方椅子席の上手側最後列というあまりよくない席になりました。ステージから座席までフラットなため、最前列でないと見づらいです。
ストーリーの間に挟まる演目には

  1. シングルトラピス
  2. ティシュー
  3. ジャグリング
  4. ハンドトゥハンド
  5. 空中ロープ

といったものがありました。
ジャグリングではボール、クラブ、プレートマニピュレーションなどをやっていました。ジャグラーは大道芸ワールドカップにも出場していたエミリアーノで、3クラブがよかったです。
物語は結婚式の準備をするというものでしたが、言葉による説明がないため、ストーリーを追うのは大変です。ヨーロッパで公演している分には受け入れられやすいのかも知れませんが、文化的背景の違う国ではなかなか厳しいものがあると思いました。

フェリア・ミュジカ

ベルギーのコンテンポラリーサーカスの団体による来日公演で、7人の演者でのパフォーマンスに4人のミュージシャンによる生演奏が付くというスタイルです。

蝶のめまい

2007年1月20日(土) 14:10~15:30
川崎のクラブチッタで行なわれました。この会場はもともとライブホールで、フラットな床に椅子を600ほど並べて客席が設けられていました。私の席は1階M列30番、前売1ドリンク付きで6800円でした。2階席ならもう少し安い。この日はほぼ満員でした。
空中、上のステージ、下のステージの3層構造で空間を立体的に使用し、あちこちで同時多発的に色々なことが行なわれていました。具体的には

  1. 空中シフォン
  2. 空中アクロバット
  3. チャイニーズポール
  4. トランポリン
  5. ジャグリング

といったあたりです。後ろのスクリーンには映像も映しだされていました。各演目は明確に分かれているわけではなく、かといって全体を通してのストーリーがあるわけでもありません。
ジャグラーは1人で5ボールまでと、2人で最大5ボールまでの様々なパターンを投げていました。全体的にレベルは高く、随所に面白い演出があって楽しめましたが、客席がフラットだったため、下のステージで行なわれてることが後ろの座席からはよく見えなかった点が惜しまれます。

カレ・キュリユー

ベルギーのサーカス学校を出た男性4人組によるカンパニーです。難易度の高い技をひたすら見せていくような伝統的なサーカスではなく、ヌーヴォー・シルクに分類される団体です。

シルク・ヴィヴァン!

2012年2月3日(金) 19:30~20:50
東池袋の劇場「あうるすぽっと」で行なわれました。座席は全部で280ほどあります。私の席はD列18番で、舞台近くの上手側でした。全席指定で前売5500円です。
演目的なものには

  1. ボール
  2. ティシュー
  3. 赤い布
  4. チャイニーズポール
  5. ディアボロ
  6. 一輪車

などがありました。
ストーリーらしいストーリーはなく、暗めの照明で淡々と舞台が進行していくのですが、アイデア満載でとても楽しめました。それぞれの持ちネタに加えて2~4人で行なう演目もあってバラエティに富んでいました。
最初のボールジャグリングではボールの数も参加人数も次第に増えていき、同時多発的に発生する複雑な動きが素晴らしいです。床に散らばったボールを投げながら片付けていったり、道具や人の退場場所が大きなソファだというのも面白い。不安定なチャイニーズポールは高さ以上の緊張感をもたらし、赤い布は本当に生きているかのように動きます。一輪車を見せない一輪車の演技、ローラースケートを見せないローラースケートの演技というのも斬新でした。

ルノア

品川プリンスホテルのクラブeXにて行なわれたヌーヴォー・シルクの公演です。会場は中央に直径4mの舞台がある円形劇場です。劇場の規模が小さいためどこからでもステージが近いというメリットがある一方で、スケール感に乏しいというデメリットもあります。
サーカスの演目とダンスなどで総勢20人ほどが出演していましたが、常に同じ構成なのかは分かりません。

2012年11月23日(金・祝) 19:00~21:20
私の座席はCブロック4列6番で、ステージには近いものの客席がフラットなため、前の人が邪魔になって少々見づらい感じでした。1Fアリーナシートと呼ばれる席で8500円です。
演目は順に

  1. エアリアルフープ
  2. シルホイール
  3. ハンドバランシング
  4. ジャグリング
  5. デュオトラピス
  6. クラウン(男性客)
  7. ハンドトゥハンド(男)
  8. エアリアルストラップ
  9. クラウン(女性客)
  10. キューブアクト
  11. ローラボーラ
  12. ハンドトゥハンド(男女)
  13. クラウン(風船)
  14. ローラースケート

でした。7. と 8. の間に20分間の休憩が入ります。
ジャグリングは3~7ボールバウンスで、ノーミスでしたがレベルはそれほど高くありません。バウンスは下を見ていることが多いので、頭に仮面を付けるというのは面白いアイデアだと思いました。また、演目の繋ぎでクラブを投げている人がいました。
キューブアクトでは定番の立方体の他に、正方形や正四面体も回していました。棒の束が一瞬で立体になるのがちょっと面白かったです。
ローラボーラは普通5段までですが、7段まで積んだ上に、そのタワー全体を1周させるという荒業を披露していました。

セブンフィンガーズ

シルク・ドゥ・ソレイユシルク・エロワーズと合わせて「カナダ3大サーカスカンパニー」と呼ばれるヌーヴォー・シルクの団体です。いくつかのチームに分かれて世界中の劇場で公演を行なっています。

ロフト

2013年2月8日(金) 19:00~20:40
横浜中華街にほど近い場所にある神奈川芸術劇場、通称KAATにて行なわれました。1300ほどある座席の8割ぐらいが埋まっていたと思います。私の席は1階22列10番で、最後列の2つ手前でした。前売7000円のところ6500円の割引料金で購入しました。
演目には

  1. ティシュー
  2. クラウン(ディアボロ対決)
  3. ソロトラピス
  4. コントーション
  5. 集団アクロバット
  6. エアリアルチェーン
  7. ハンドバランシング
  8. ディアボロ

といったものがありました。
パフォーマーの7人とDJ1人が部屋に見立てたステージ上に常にいて、突発的にサーカスアクトやクラウニングが行なわれます。演劇的ではあるもののストーリーは特になく、照明効果や映像を使ったり詩の朗読が行なわれたり、ときには観客に語りかけたりと色々な要素が含まれていて、あまりサーカスという感じがしません。最後はミュージカルっぽくまとめていました。体にライトをつけてのコントーションや、触ると点灯するハンドバランシングの支柱など面白い演出がいくつかあります。ジャグリングとしてはディアボロ(1ディアのみ)と、ハットが少しだけありました。
客がステージの上を通って入場し、公演終了はステージ上で客にアップルパイを振舞っているうちに流れ解散になるという方法が意表を突いていて、賛否が分かれそうだけどこれはこれでありだと思います。
ただし公演全体としては消化不良で、色々な要素を入れたがために焦点がボケてしまった感じです。サーカス的なものを期待して見に行くとがっかりします。

トレーシス

2014年11月2日(日) 13:00~14:40
今回の公演も横浜のKAATにて行なわれました。私の席は1階8列17番で、比較的前の方のど真ん中でした。S席7200円です。
演目は順に

  1. ハンドトゥハンド
  2. エアリアルストラップ
  3. チャイニーズポール
  4. スケートボード & インラインスケート
  5. シルホイール
  6. ディアボロ
  7. ティーターボード
  8. 空中ロープ
  9. 輪くぐり

でした。
パフォーマーの7人が常にステージ上にいて、次々にサーカスアクトが行なわれていきます。その演目と演目の間に演技はありますが特にストーリーはありません。ときどき上からマイクが降りてきて自己紹介が何度か行なわれていました。一応日本語で喋っているものの、やはり聞き取りづらいので、後方のスクリーンに文字を映し出したのは正解だったと思います。
ロフト」と比べるとサーカス的な要素が多く、こちらの方が楽しめました。ディアボロはソロで3個まで投げて1ドロップでした。
チャイニーズポール、スケートボード & インラインスケート、ティーターボード(コリアンプランク)、輪くぐりの4演目は全員で行なっていました。その他はソロまたはデュオで、結局全員が5演目ぐらいずつやっており、そのレパートリーの多さとレベルの高さに驚きました。輪くぐりでは最終的に6段、4mほどの高さにしていました。

TACT/FESTIVAL

東京芸術劇場が、東京文化発信プロジェクトとして海外から一流の劇団を招聘して行なう企画公演です。期間中には毎年、カナダの劇団コープスによる無料公演「ひつじ」も行なわれています。

シュフ・ウシュフ

2013年6月9日(日) 14:00~15:10
プレイハウスと呼ばれる800席ほどの中劇場で行なわれました。私は招待券を持っていたため無料で、座席は1階N列22番。1階席やや後方の上手側でした。会場の8割ほどは埋まっていたと思います。
ズィメルマン & ド・ペロという2人組の演出家による公演です。動いて柱にもなる壁が舞台上にあり、12人のパフォーマーがその前へ出たり後ろに隠れたり、壁に乗ったりぶら下がったり落ちたりしていました。全体を通してストーリーは特になく、アクロバットを中心として歌や演奏や動物の鳴きまねなど色々なことをしていました。ところどころに笑いもあり、サーカスよりはマスゲームの組体操や大道芸に近い印象で、そうかと思うと照明を落とした静かで芸術的なシーンもあり、言葉で言い表すのが難しいです。
開演時刻前にパフォーマーがみんな舞台の上にいて準備運動をしていたのが珍しい。ちょうどオーケストラが楽器の調律をするのと同じで、演出としては面白い試みだと思いました。

リメディア~いま、ここで

2014年5月4日(日) 15:00~16:15
プレイハウスで行なわれました。私の席は1階O列23番で、やや後方の上手側でした。8割ほど埋まっていたでしょうか。定価3000円のところ ハンスはハイリ との抱き合わせで4800円(1公演あたり2400円)でした。
全体を通して暗めの照明でストーリーらしいストーリーはなく、サーカスの演目っぽいこともしません。10人ほどの演者が出たり入ったり、移動する暗幕に隠れたり、扉から出てきたりして、何が起きているのか全体を把握するのは困難でした。オープニングでは人が触った物が次々と壊れ、元に戻そうとすると別の場所が壊れるわ、壁は崩れるわ、照明も落ちるわ(!)、ドリフ的あるいはトムとジェリー的な楽しさがありました。
人が宙に浮いてしまうパントマイムでは、浮く人を2人がかりで押さえつけようとしている様が本当に浮いているように見えてすごかったです。1人が斜めになるシーンでは何人もの黒子がギリギリのところで斜めの人を支え続け、机も椅子も照明も、暗幕まで斜めにしていくのが面白い。
他にもみんなで揺れる場面や、1つの水をみんなで取り合う場面など、突然始まった状況に最後は大勢が加わって賑やかになる様子がよかったです。

ハンスはハイリ~どっちもどっち?!

2014年5月11日(日) 13:00~14:40
プレイハウスで行なわれ、1階席は満員でした。私の席は1階O列8番で、やや後方の下手側です。定価3000円のところ リメディア との抱き合わせで4800円(1公演あたり2400円)でした。
2013年の シュフ・ウシュフ と同じ演出家による公演です。6人の演者(と音響係1人)が意味のあるようなないような動きをしたり、ときどきまとまったネタを披露したりしていました。そしてこの公演の最大の特徴である、4つの小部屋に分かれた大きな四角形がぐるぐる回ります。
ネタの中では椅子に座ろうとして座れないという状況がよかったです。また、半分になった机が2個あって、半分のまま利用したり組み合わせて1つの机にして使ったりしていたのも面白いと思いました。
演者が奇声を発したり、痙攣したような動きを繰り返したり、パンツ一丁で踊ったりといった、ある意味分かりやすいアクションで会場は盛り上がっていました。最後はスタンディングオベーションをしている人も結構いましたが、個人的には物足りなさが残りました。その最大の要因は舞台装置が十分活用されていないことにあります。部屋が突然動き出すという非日常に対して、パニックになるわけでもなく冷静に対処するわけでもなく、ときどき思い出すぐらいの使い方しかされていませんでした。リメディアと比べると、全体的に詰めが甘いというか洗練さが足りない印象でした。

リネア~ダンシングロープ!

2016年5月8日(日) 11:00~11:55
地下のシアターウエストで行なわれました。全部で270席あるところ、200人ほど入っていたでしょうか。私の席はD列10番で、前方ほぼ正面の席でした。定価2000円のところ 空飛ぶ男たち と2公演セットで3500円(1公演あたり1750円)でした。
男女2人の演者がずっと舞台上にいて、色々な長さの太いロープを使っていきます。床に置いた長いロープ上を輪が移動したり、短めのロープで人形を作ったり、丸めたり伸ばしたりしたロープをジャグリングしたり、といったアイデアが次々と登場します。ロープの両端に磁石が付いていて、それをくっつけたり離したりすることでロープの表現が豊かになっていました。
公演全体を通してのテーマは「硬いと柔らかい」だったようです。変にストーリーを作らず、ひたすらロープの造形を見せていく手法は正解だったと思います。

空飛ぶ男たち

2016年5月8日(日) 13:30~14:40
地下のシアターイーストで行なわれ、観客は200人を少し超えるぐらいでした。私の席はE列13番で、前方ほぼ正面です。定価2000円のところ リネア と2公演セットで3500円(1公演あたり1750円)でした。
入国審査で止められてしまった、赤の他人と思われる男2人が拘置所(?)に入れられて、仕方がないのでそこで生活を始めるといったストーリーでした。
それぞれが持っていたスーツケースを空中に吊るし、その上に乗って行なう「エアリアルトランク」をメインに、色々なアクロバットが登場します。スーツケースから取り出した道具で周りを飾ったり、それを小ネタとして使う趣向が楽しい。
難点を言えばストーリーが厳然としてあるのに、そこに必然性がないことです。特にときどき鳴り響く警報は、なぜそれが鳴るのか、鳴ったらどうなるのか、なぜ鳴り止むのかといったあたりが不明でストレスがたまりました。単に場面を転換するための暗転の代わりだったのでしょうか。

ピアニスト new

2017年5月5日(金・祝) 16:00~17:00
フィンランドのカンパニー「シルコ・アエレオ」による公演です。地下のシアターイーストで行なわれ、270ある座席はほぼ埋まっていました。自由席だったため、前から3列目のほぼ中央のC列13番に座りました。定価2000円です。
出演者はピアニスト1人だけで、彼が登場してからステージに置かれたピアノを弾くまでに様々なことが起きるという、クラウニングを主体としたスラップスティック・コメディでした。ピアニストはシャンデリアに頭をぶつけ、ピアノの足は外れ、椅子の座席は高すぎ、スポットライトは当たらないといった具合です。
最後の方にピアノから煙が出てきて客をはらはらさせた割には、オチが弱いというかよく分からなかったのが少々残念です。それ以外は客席に何度も下りてきたり、楽譜を丸めて投げ合ったりと、観客も巻き込んでの楽しい舞台でした。

世界をみよう!

高円寺にある劇場「座・高円寺」が、2009年から毎年企画している舞台作品を集めたフェスティバルです。毎回4作品程度を上演しているようです。子供向けの演劇作品という位置付けではあるものの、ときどきサーカス的な公演も行なわれるので侮れません。
会場は原則として200席ほどの「座・高円寺1」で、自由席となっています。

2016年「お月さまのキッス」

2016年7月10日(日) 13:05~13:55
この年のBプログラムで一般2500円でした。私の席はほぼ中央の5列目。客席には子供が多いですが、大人だけの来客も結構いてほぼ満席でした。
出演は台湾にある国立台湾戯曲学院の生徒3人で、演目としては

  1. シガーボックス
  2. ハンドバランシング
  3. キューブアクト
  4. ティシュー
  5. 帽子
  6. フラフープ
  7. ハチリン

などがありました。
演劇っぽい始まり方をしたものの特にストーリーがあるわけではなく、脈絡なくアクロバットなどが行なわれました。キューブアクトとティシューが本格的でよかったと思います。2人による帽子のルーティンは、高度なことをしているもののあまり揃っていなかったのが残念でした。6ハットパスをしていたのがやや珍しい。

2016年「ピスト & ラブ」

2016年7月16日(土) 13:00~13:45
この年のDプログラムで一般2500円でした。私の席は中央6列目。客は150人程度で席には余裕がありました。
出演はシルク・イナシュヴェの2人で、演目ごとに明確には分かれていないものの

  1. 場所の取り合い
  2. 1クラブ
  3. 3クラブ
  4. 3ボール
  5. 3ボールと3クラブ
  6. 5ボールから5クラブ

といったものがありました。
暗めの照明でBGMはなく、口で効果音を出したり歌ったりするものの意味のある言葉は発しません。2人の動き、声、それにクラブやボールといったジャグリング道具が全てでした。
1クラブソロから2人でのクラブの取り合い、そして3クラブに至る一連の動きが素晴らしかったです。ずっと声を出しながら動き続けているのに、クラブは精密に計算された場所に移動します。相手に体を振り回されながらも同じ場所に投げ続けたのが衝撃でした。

ラパン!ラパン!

フランスのヌーヴォー・シルクのカンパニー、レ・マンジュ・ドゥ・ラパン(日本語にすると「ウサギ食べるズ」)による公演です。ミュージシャン1人を加えて4人という小所帯で、サーカスというよりはクラウンの団体に近いです。
カンパニー名にも公演名にも「ラパン」が入っていますが、特にウサギが強調されているわけではありません。

2015年2月15日(日) 14:00~15:10
三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで行なわれました。私の座席は1階補助Q列4番で2500円。チケットの確保が遅くて最後列の補助席でしたが、立ち見の人もいて700ほどの席がいっぱいでした。会場には子供の姿も目立ちました。
3人のパフォーマーが入れ替わり立ち替わり色々なネタを披露していくスタイルで、全体の公演時間が短いこともあって無駄な動きもなくスピーディーです。ミュージシャンはずっとステージ上にいて様々な楽器を演奏していました。
ジャグリングではテニスラケット+ボール2~3個に続いて、ラケットのみ3~5本を投げていました。インド風のマジック(?)では二人羽織での4本の腕の動きが面白かったです。象やロバのぬいぐるみに乗って走るのもそれっぽく見えました。テーマソングを歌いながら行なうシーソーのネタが3回出てきて、それが何となく全体のまとまりを醸し出していました。

ミュルミュル ミュール

フランスのヌーヴォー・シルクの流れを汲む公演ですが、カンパニーの名前は特にないようです。演出のヴィクトリア・ティエレ=チャップリン、主役のオーレリア・ティエレの母娘を中心に、出演者はメインのパフォーマー3人と、顔を隠した補助的なパフォーマーが3~4人という構成です。

2015年10月17日(土) 15:05~16:20
三軒茶屋の世田谷パブリックシアターで行なわれました。私の座席は1階M列29番という、比較的前方の上手側でした。600席のうち8割方が埋まっていたでしょうか。会場には親子連れの姿も結構ありました。
パフォーマーが入れ替わり立ち替わり登場して、短いネタを色々披露していくスタイルでした。背景やセットも次々と変わっていきます。サーカスっぽい要素はあまりなく、手品とマイムが中心で、ときどきダンスやクラウニングがあったぐらいでした。引っ越し用の荷物をまとめているシーンから始まって、最終的に引っ越し先に行くという感じですが、それが特にストーリーとして意味を持っているわけではありません。
1つ1つのネタが非常に短く、良く言えばスピーディーですが、悪く言えば消化不良で、よく分からないうちに次に行ってしまうのが何だかもったいなかったです。照明も暗いことが多く、脱いだはずの靴をいつの間にか履いているという手品など、気付いていない人も多かったのではないかと思います。

ゴールデンライオン

簡単に言うと中国雑技団ですが、雑技の大会で金獅子(ゴールデンライオン)賞を取った人だけで作った「ドリームチーム」による公演だということです。
それまでの雑技の公演と違い、ストーリー、衣裳、演出などにも気を配ってエンターテイメント性を高めたものになっています。

2002年12月23日(月・祝) 13:00~15:20
有楽町にある東京国際フォーラムのホールCで行なわれました。私の座席は7列32番で、S席8500円でした。
演目は順に

  1. 現代的男女軟功
  2. 堅縄
  3. 皿廻
  4. 青春的旋律
  5. 綱渡
  6. ベンチブランコ
  7. 流星
  8. 吊紐
  9. 頂碗
  10. 車技
  11. 単手項

でした。6.と7.の間に15分間の休憩が入ります。
3.の皿回しは全員が両手に10枚の皿を回していて、全部で100枚以上が同時に回っていたはずです。皿を回した状態での倒立一本立ちには度肝を抜かれました。少女たちによる流星では、片手で流星を回しつつもう一方の手でバック転したり、フィードでは子から投げられた流星を親が足で蹴り返したりしていました。
このように個々の演目はかなりすごいものの、演目間に入るダンスが多くて長すぎます。それらを全てなくして全体を1時間に縮めたら素晴らしいショーだった気がして、残念でなりません。下手なストーリーもない方がいいでしょう。

中国英雄列伝

中国の武漢雑技団によるテーマ性のある雑技公演です。日中国交正常化35周年記念事業の一環として来日しました。
正式な演目名は全て「○○英雄」と名付けられ、演目ごとに英雄にまつわるエピソードが語られ、男の演者は戦士の衣裳を着るなどの演出が施されています。

2007年1月21日(日) 16:00~18:00
有楽町にある東京国際フォーラムのホールAで行なわれました。私の座席は1階5列21番で、S席9000円でした。
演目は順に

  1. チャイニーズポール
  2. ティシュー
  3. 帽子
  4. 皿回し
  5. 輪くぐり
  6. アクロバット・アダージオ
  7. ディアボロ、流星
  8. 椅子バランス
  9. 変面
  10. 頂碗
  11. コリアンプランク

でした。5.と6.の間に20分間の休憩が入ります。
雑技の公演としては非常によかったと思います。皿回しは1人8枚ずつを20人近くで回し、頭同士くっつけての逆立ちもありました。輪くぐりでは2m50cmほどの高さをバック宙でクリアし、ディアボロの高速ピルエット12連続や7ハットシャワーなども見られました。トリのコリアンプランクでは1本足スティルトや一本立ち5段といった大技もあって凄かったです。
ただ、「英雄」にこだわった大掛かりな演出は必ずしも成功しているとは言えません。結局のところ演目を並べるだけで、それなら余計なことをしなくてもいいんじゃないかと思います。雑技を見るのに東京国際フォーラムのホールAは広すぎるし、この会場を使う以上、料金を低く押さえることもできなくなります。客席が半分ぐらいしか埋まっていないことが、それを如実に物語っていました。

CHA

上海万博のオープニングで披露された中国雑技の公演で、全体を「茶」というテーマでまとめています。
7幕で構成されており、前半4幕、後半3幕となっています。幕間にはスクリーンに映像が映し出され、ストーリーが語られます。

2010年8月12日(木) 19:00~21:00
渋谷の Bunkamura オーチャードホールで行なわれました。私の座席は3階2列33番で、A席7000円でした。
一幕にいくつもの演目が行なわれましたが、主なものは

  1. デビルスティック
  2. 帽子
  3. 縄跳び
  4. ハンドトゥハンド
  5. ロシアンバー
  6. コントーション
  7. 茶芸
  8. 輪くぐり
  9. ティシュー
  10. 椅子バランス
  11. バレエ・オン・ライト
  12. 皿回し
  13. エアリアルフープ

といった感じで、全体的にドラリオンに近い印象でした。6.と7.の間に20分間の休憩が入ります。
1.のデビルスティックではデュアルプロペラをしながら人の肩の上でバック宙をし、3.の縄跳びでは3段の一本立ち状態で大縄を跳び、5.のロシアンバーでは一本立ちのままバック宙をし、8.の輪くぐりでは浮き上がる技もありました。10.の椅子バランスは7人が逆立ちをするバランス芸で圧巻でした。他にも投げ上げた壷を頭でキャッチする演目や、一輪車の上での頂碗なども登場します。
ストーリーがあるような構成にはなっていますが、結局のところ茶と雑技にはほとんど関係がありません。一方、雑技のレベルは高く、単に雑技の公演だと思って見れば非常に楽しめます。そう考えると幕による切れ目はない方がよく、突然の暗転が多いのも気になりました。

ジンガロ

騎馬オペラあるいは騎馬スペクタクルと題された馬が主体の公演です。ジンガロとはフランスで旗揚げした団体の名称で、公演ごとに別々のタイトルが付けられています。
東京では木場公園に特設されたテントのような劇場にて行なわれました。料金は高く、一番安い席でも8000円、一番高い席では2万円以上します。

ルンタ

2005年4月10日(日) 17:10~19:00
私の座席はD-13列の17番で、A席8000円でした。
ルンタのテーマはチベット仏教だったため、全編を通じて暗い照明と静かな音楽という演出でした。さらに劇場の作りから宣伝方法まで一貫性があり、例えば子供の入場はお断りで、途中で席を立ったら戻れませんし、上演中の拍手禁止という徹底ぶりでした。
公演は、短い演目を次から次へと繰り出すというスタイルだったため、それぞれが静かでも飽きたり眠くなったりすることがありません。薄暗いステージに馬が1頭いて、何もせずじっとしているだけなのに目が離せないというのはすごいことだと思いました。
サーカスのジギトのような演目も結構ありました。馬が走り、その上に人間が乗ったり降りたり、鞍の上に立ったり、逆立ちしたり、ジャンプしたりといった演目です。映像でジギトを見ても大して面白くありませんが、それが目の前で繰り広げられるとさすがに迫力が違います。馬が不思議なステップを踏むのもよかったですし、群れが意思を持っているかのように動くのもすごいです。禁止されているはずの拍手が自然に沸き起こっていました。

バトゥータ

2009年3月8日(日) 17:00~18:15
4年ぶりに来日したジンガロを見ました。私の座席は最後列のJ-15列の13番で、A席8000円でした。
ルンタとは打って変わって、バトゥータはサーカスっぽい演出でした。疾駆する馬の上で芸人が様々なポーズを取り、乗り方を変え、ジャンプし、帽子を投げて、……といった技を次々と繰り出していました。それぞれの演目は短く、2つの楽団による生演奏に合わせて楽しく演じていました。中央に水が流れ落ちる舞台装置や、浮かんでいる風船を引っ張っていくなど面白い演出もいくつかありました。
この公演自体はよかったと思いますが、ルンタと比べると見劣りするのは否めません。公演時間が40分ほど短く、出演する動物の種類も少ない。馬は常に走っていて、動きのメリハリが少ないといったこともありました。

コレクティブ・ペンギン・プロダクションズ

オランダ・ロッテルダムにあるサーカス学校の、2014~2015年度卒業生によって結成されたサーカスカンパニーです。メンバーの国籍は様々で、得意分野もそれぞれ異なっています。

2016年「テンショントレイル」

2016年8月4日(木) 19:35~20:40
会場はEJC敷地内のガラテントと呼ばれるテントに設営されたステージで、客は前方の板張りの床に直接座るか後方の椅子に腰掛けるかすることになります。自由席で、30分ほど前から並んだら前方の座席を確保できました。
演目は順に

  1. スマートフォン
  2. チャイニーズポール
  3. エアリアルストラップ
  4. ソロトラピス
  5. 集団アクロバット
  6. ティシュー
  7. 水流星

で、その他に楽器の生演奏や歌などもありました。
エアリアルのために櫓を立てて大勢で支えるというアイデアは、そういった設備のないステージでも対応できるという意味でよかったのですが、立てることに一度失敗して怪我をしてしまうなど、悪い意味で素人っぽさが目立ちました。
最初の「客から借りたスマートフォンを落とさないように投げる」という演目も結局落としました。