2005年4月の日記

4月30日(土)

Juggling Donuts Live 2005(14:00~15:00)
マラバリスタ(19:30~21:00)

ドーナツライブを見るために京都のアートコンプレックス1928まで行ってきた。100席ちょっとの座席は埋まり、立ち見も出ていた模様。全席自由で一般前売1,000円。現地でMIMOさん兄妹に会った。
技術的なインフレを経験した日本のジャグリング界にあって、金を払ってまで見るべきものがあるとすればそれは各芸人のオリジナリティに他ならない。そういう意味でよかったのは上野“ノリノリ☆シンガー”浩生の3クラブと小林“光輪II”智裕の1~6リングだった。ただ、彼らを含む全ての芸人がノードロップでは演じきれなかったたため、完成形を1演目も見ていないのが残念ではある。
ライブは全体的に照明の使い方がうまく、エンディングのグローボールもかなり綺麗だった。総じていいものを見せてもらった気がする。……客席は前後で若干ずらして並べてもらえると親切だったかな。
見終わった後、のぞみで東京に引き返して練習に出る。
今日はクラブの5人チームのリハーサルだった。ドーナツライブを見た後だからというわけでもないが、これはまだ人に見せれるレベルのものではない。

4月27日(水)

マラバリスタ(19:30~21:00)

五月祭までは水曜日の練習時間も21:00までになってるらしい。行くのが遅れたからちょっと助かった。
1年生の畠山と少し話した。新入生ながらジャグリングは既に3年の経験があり、5ボールも楽々こなす。もちろん私などより全然うまい。ピルエットが若干ぎこちないのは練習すれば何とかなるだろう。
小野に帽子の技を教えてもらった。腕から頭に転がしてかぶる技のバリエーションで、帽子を投げ上げて半回転したところで下側をはじき、さらに1回転ほどさせたあと腕を転がすというもの。回転が制御できなくてかなり難しい。

4月23日(土)

マラバリスタ(18:30~19:00)

練習に行ってはみたものの、あまりの体力の低下と疲労感に早々と引き上げてしまった。これじゃ明日の野毛も危うい……。
帰り道で高木など2~3人に会った。この時間に来る人も結構いるのね。

4月19日(火)~4月21日(木)

ジンバラン

バリ島3日目以降。
19日はウブドから南部リゾートエリアのジンバランへ移動。
しかし朝から下痢と発熱がひどく、全く動けなくなってしまう。夜になっても翌日も下痢と嘔吐を繰り返し、日本へ帰国するまでの全ての計画が完全にポシャってしまった。せっかくの旅行なのにもったいない……。旅先で体調を崩すのは毎度のことながら、ここまでひどいのは初めてだった。
原因は熱中症と下痢の合併症らしい。暑さに慣れてないから汗をかけず、熱が体内にこもってしまったために発熱と頭痛を引き起こし、それを解消しようと飲み慣れない水を大量摂取したせいで下痢や嘔吐も併発した、というところらしい。言われてみれば今まで暑い場所へ行ったのは、例外なく初夏から秋口という日本も暑い時期だった。
ところで体調を崩していた間、私には幻覚が見えていた。それが夢でないと分かるのは意識がはっきりしているときに見ており、今目の前で何が見えているか実況中継することができたからだ。もう1つ夢と違うのはその世界には自分は存在せず、完全に傍観者だったこと。映像を見ているのに近い。
体調の回復とともに幻覚は見られなくなってしまった。自分が画家やデザイナーだったらここで見たものをヒントにして作品を作れただろうと思うと少々残念である。

4月18日(月)

バロンダンス(9:30~10:25)
レゴンダンス(19:30~20:50)

バリ島2日目。
朝、ホテルの車をチャーターしてデンパサール近郊のバトゥブランへ。劇場の入口でチケットを買って中に入る。50,000ルピア。全席自由だったので適当に正面の前の方の席に座った。やはり屋外で、客席には屋根が付いてるから涼しくていいけど、ステージは日が当たって暑そうだった。
バロンは全体で1つの物語をいくつかのシーンに分けて演じられる、どちらかと言うと演劇の要素が強いダンスだった。その物語は入口でもらった日本語の解説書がなければさっぱり分からないようなものだけど、ただダンスが続くのではなく、色々な動物(?)が出てきたりクラウンのようなネタがあったりで、ちゃんと素人のことも考えられている。そういう出し物だと思って見ればそこそこ面白い。
午後からは再びウブド王宮へ。会場、チケット購入方法、料金、座席とも昨日と同じだ。客は昨日より多かった。
この日のレゴンはサダ・ブダヤグループによって演じられる、正統派なものらしい。そのため素人目にはひたすら同じようなダンスが続いているように感じられ、余程興味のある人でないと飽きてしまう。1演目7~8分というのはやはり長いのではないか?

4月17日(日)

マハーバーラタのレゴン(19:30~20:45)

バリ島1日目。
最近事故の多い日本航空の直行便で7時間かけて「神々の島」と呼ばれるバリ島へ行ってきた。時差は1時間なので時差ボケはないが、まだ肌寒さの残る東京からサバンナ地帯に飛んだため暑さに面食らう。朝晩と日陰は快適だけど、日向を歩けば数分でもうオーバーヒートするぐらい強烈な陽射しだった。
今回の旅の主目的であるバリダンスを見るため内陸のウブドという村に滞在し、日没後にはウブド王宮へ行く。チケットは当日しか買えないらしく、会場近くで声をかけてきたダフ屋っぽい兄ちゃんから定価で購入した。全席自由で50,000ルピア、日本円にして600円ほど。会場はウブド王宮の広場、客席もプラスチックの椅子を並べただけで完全屋外である。開演の30分前に行ったら前から2列目の中央に座ることができた。最終的にも客は少なかったと思う。
この日見たのはレゴンと呼ばれるジャンルのダンスで、ジャヤスァラ・バリダンスグループによって演じられた。基本的にはガムラン(鉄琴を中心としたオーケストラ)の演奏に合わせて踊るというもの。踊り手は1~5人ぐらいで、物語性のある演目もあるらしいけど素人が見て分かるものではない。
一方、ガムランの演奏は結構すごかった。鉄琴を叩くハンマーを1回振り下ろすごとに音が2~3回鳴る。おそらく手を痙攣させてハンマーの先を震わせているのだろう。そして太鼓でいう撥回しも超高速で行なわれるのだ。

4月15日(金)

マラバリスタ(19:00~20:00)

本日の個別リハーサルは中村のシガーボックスと玲のディアボロだった。中村はコミカルで玲は寂しげという対照的なルーティンながら、どちらも統一感があってなかなかよかったと思う。変に客を意識しないのがかえってよかったのかも。
今年は(今年も)あまりイベントに関われないかなと思いつつも年会費4,000円を払って書類を提出した。と思ったら仁さんなんて5月までしかいないのに出してるよ。上には上がいる。
今日は金曜日だから21:00までだけど、明日からお出かけなので早めに帰ることにした。

4月13日(水)

マラバリスタ(18:30~20:00)

平日には珍しく高木が来ていた。曰く「来ようと思えば来れますね」。
個別リハーサルは今日は一馬だった。さすがに3ボールだとやり慣れててドロップが少なく、安心して見ていられる。あとはパントマイムがちゃんとできるように練習すればいいかな。

4月10日(日)

ジンガロ「ルンタ」(17:10~19:00)

騎馬オペラと題された公演を見るために、木場公演内ジンガロ特設シアターまで行ってきた。私の席はD-13列の17番で、一番安いA席だけど8,000円。ちなみに一番高いプレミアムシートは24,000円もする。会場は巨大なテントで、座席は全部で3,000を越えているだろう。それがほぼ満員だった。
私自身は乗馬にもオペラにも大して興味はないし、ルンタのテーマはチベット仏教で、暗い照明と静かな音楽ということもあって特に期待はしていなかった。しかしこれが意外にも面白く、安い席でも問題なく楽しめた。まず、テーマにのっとった演出、劇場の作りから宣伝まで一貫性があって素晴らしい。かつてキダムが「この宣伝方法では本来見に来るべき人が来なくなる」と批判されたのとは大きく違う。子供お断り、途中で席を立ったら戻れない、さらには拍手禁止という徹底ぶりだった。
公演は、短い演目を次から次へと繰り出すというスタイルだったので、それぞれが静かでも飽きたり眠くなったりすることがない。薄暗いステージに馬が1頭いて、何もせずじっとしているだけなのに目が離せないというのはすごいことだと思う。
サーカス的な演目も実は結構あった。馬が走り、その上に人間が乗ったり降りたり、鞍の上に立ったり、逆立ちしたり、ジャンプしたり……。映像でジギトを見ても大して面白くはないが、それが目の前で繰り広げられるとさすがに迫力がある。馬が不思議なステップを踏むのもよかったし、群れが意思を持っているかのように動くのもすごい。馬の操作技術もかなり高いのではないか? 禁止されているはずの拍手が自然に沸き起こってしまったのもうなずける。

4月9日(土)

マラバリスタ(19:10~21:00)

福岡の佐藤が会社の研修でこちらに来ているらしく、練習にも顔を出してくれた。せっかくなので帽子の技を色々と教えてもらう。彼の帽子はスピードの速さばかりが注目されるけど、実はトスジャグリングのようなアクロバティックな技が冴えているのだった。
早くも五月祭の個別リハーサルが始まり、崇史が出場した。時期的に早すぎるためかドロップも多く、彼にしてはあまり完成度が高くなかった。しかしそれは今後改良する余地も時間もあるということなので、本人にとってはむしろいいことだと思う。
平野に、ずっと渡しそびれていた1991年と1995年のIJAハイライトビデオを渡す。小野からアメリカ土産を、米田からは京都土産をもらった。

4月1日(金)

マラバリスタ(19:10~21:00)

今日の練習は駒場小学校が使えなくて、こういったときによく使われる菅刈小学校でだった。行き方を忘れてて一度道を間違えてしまった。
久しぶりにたくさん練習したなあと思ってよく見たら、もう1ヶ月近くも練習に行ってなかった。この時期はもともと練習日が少ないのに加え、そこへピンポイントで用事が入ってしまったからだった。
新入生が早速何人か来ていた。その中の1人、渡辺というやつには以前会ったことがある気がしたので話しかけてみると、JJF2001のときに名古屋で会っていたことが判明。そして私と同郷だということも判明。小中高まで出身校が同じだった。今まで岐阜県出身者にすらほとんど会ったことがなかったのに、実家同士がこんなに近いとは……。