カー

2004年にMGMグランドというホテルで始まった、ラスベガスで4つ目の常設劇場でのショーです。舞台装置に金をかけ、シルク・ドゥ・ソレイユらしくなく演劇的な要素が強くなっています。バトンの世界チャンピオン・高橋典子のソロ演目があることでも話題になりました。
カーには固定された舞台がなく、戦闘を上から見下ろすような斬新な演出のために舞台を垂直に立てたりもします。しかしその戦闘シーンで、2013年6月にパフォーマーの転落死亡事故が起きてしまいました。その後に休演、演目変更等があり、さらに曲折を経て事故前と同じ内容に戻ったようです。

6回目

日時2023年7月10日(月) 21:30~23:00
場所MGMグランド
料金US$54.50

今回はセクション102のJ列25番で、前から9列目のやや上手側でした。
演目構成は

  1. スタッフ
  2. イカリアンゲーム
  3. 影絵
  4. 通路上での殺陣
  5. バトン
  6. デュオストラップ
  7. デスホイール

となっていました。クラブジャグリングも少しだけあります。デュオストラップのところで、森(?)に現れる大きな虫が増えていました。
個人的にはいいショーだと思いますが、客席が半分ぐらいしか埋まっていないのが気になります。その影響でチケット代が安かったわけですが、この状況が続けばいつ打ち切られてもおかしくありません。

5回目

日時2017年4月4日(火) 19:00~20:35
場所MGMグランド
料金US$214.10

今回はセクション102のJ列10番で、前から9列目のほぼ正面でした。
演目は4回目と同様ですが、ところどころに槍の演舞などもありました。全体的に見て以前との違いはそれほど感じられませんでしたが、細かい部分では色々替わっているかもしれません。
客席は9割方が埋まっていて、その意味でも事故からは完全に復活したと言っていいでしょう。巨大な炎や派手な花火なども健在でした。

4回目

日時2012年2月22日(水) 21:40~23:10
場所MGMグランド
料金US$96.07

この回はセクション202のJJ列6番で、やや下手側でステージからは非常に遠い席です。
サーカス的な演目は

  1. スタッフ
  2. カポエラ
  3. 影絵
  4. 通路上での殺陣
  5. バトン
  6. エアリアルストラップ
  7. デスホイール

となっていました。演者の交代によって演目が変わったということでしょうか。また、この変更に伴ってストーリーも微調整されているようです。
3回目までは比較的前方の席で見ていたので、今回はステージ全体が見えるように後方の席にしてみました。遠くから見たのでは迫力に欠ける部分もあるため、やはりある程度前方がよさそうです。特に最後の空中戦が分かり難いです。

3回目

日時2008年9月25日(木) 21:30~23:10
場所MGMグランド
料金US$125.00

座席はセクション101のF列7番で、下手側から見る席でした。
舞台と客席の間に細い通路があって、ここでも演技が行なわれます。今回は岩場の舞台装置がなく、殺陣のシーンが

  1. 通路上での殺陣

となっていました。危険性が減った分だけレベルが下がったわけです。また、海岸のシーンではカニが登場しませんでした。ストーリーも微妙に変わっていた気がします。
今回は割と冷静に見ることができて、人力飛行機のからくりも判明しました。それでも、このショーの最大の売りである舞台装置はやっぱりすごいと思います。

2回目

日時2005年9月30日(金) 19:30~21:10
場所MGMグランド
料金US$150.00

今回の座席はセクション102のB列3番で、前から2列目の中央左側でした。
ショーの内容は1回目と全く同じで、いいものを見たなと思います。バトンもノーミス。途中の戦闘シーンであまり記憶に残ってなかった部分があり、それを再確認できたことがよかったと思いました。人力飛行機がなぜ客席の上を飛べるのか、2回見てもよく分かりませんでした。
座席に関しては、2列目は上を見上げることが多くなるため、実はあまりいい席ではありません。5~10列目ぐらいがベストなのだろうと思います。

1回目

日時2005年9月27日(火) 22:30~24:10
場所MGMグランド
料金US$150.00

このときはセクション102のF列15番で、前から6列目の中央やや右から見る感じの席でした。
カーは基本的には演劇ですから、サーカス的な演目はそれほど多くありません。あえて挙げれば

  1. スタッフ
  2. 槍の演舞
  3. 影絵
  4. 岩跳びしながらの殺陣
  5. バトン
  6. 空中チャイニーズポール
  7. デスホイール

ぐらいでしょうか。
物語は平和な国に侵略者がやってきて、双子の王子と王女が苦難の末に敵を倒して平和を取り戻す、というまあありがちな勧善懲悪ものです。しかしストーリーは全く重要ではありません。このショーの最大の見所は舞台装置なのです。最初から最後まで固定された舞台はなく、船は沈み、大量の砂は奈落に落ち、人力飛行機は飛び、斜めの壁の上で戦いが行なわれたりします。ここまで装置がすごければ、もうアクロバットなど必要ないのではないかと思わせるほどでした。
さらに、カーは装置以外にも見るべきものがあります。まず影絵。影絵のルーティンというものも初めて見ましたし、それがまたいいできなのです。バトンソロもノーミスでよかったと思います。他にも殺陣の綺麗さなど特筆すべきことがあります。
色々な点で素晴らしいショーでした。