ホップステップぱさーじゅ

東京・電気通信大学のジャグリングサークル「ぱさーじゅ」の学外自主公演で、2004年から毎年5月に行なっています。公共のホールを借りているためか入場無料となっており、客として小さな子供を連れた家族が多いという特徴があります。

2018年

日時2018年5月26日(土) 13:00~13:40
場所調布市グリーンホール
料金無料

会場はこれまでと同じで全席自由です。2回公演のうち私が見たのは1回目で、小ホールに並べられた150ほどのパイプ椅子の半分ぐらいが埋まっていたと思います。
演目は順に

  1. ボール(3,4,5,7)
  2. ディアボロ(1,2)
  3. シガーボックス(3,4)
  4. ヨーヨー(2)
  5. ボール(3)
  6. シガーボックス(3,4)

でした。
今回は「童話の世界へバスの旅」というタイトルで、バスガイド役の司会者が童話を紹介すると、それに関連して演者がジャグリングを披露するという構成でした。実際には童話は関係なく、それっぽい衣装を着ているという程度ですが、逆にそれだけのために衣装も大道具も用意しているのはちょっとすごいです。
全体的にミスが多いのが残念だったものの、ジャグリングのルーティンとしてはちゃんと楽しめました。変に水増ししないで公演を40分で終わらせたのも、コンパクトにまとまってよかったと思います。

2017年

日時2017年5月27日(土) 13:00~13:50
場所調布市グリーンホール
料金無料

会場はこれまでと同じで全席自由です。2回公演のうち私が見たのは1回目で、小ホールに並べられた150ほどのパイプ椅子のうち半分以上が埋まっていたと思います。
演目は順に

  1. シガーボックス(3,4)
  2. ディアボロ
  3. デビルスティック
  4. ボールチーム(3,4,5,6)
  5. ディアボロ
  6. 帽子(1,2,3)
  7. シガーボックス + デビルスティック
  8. ボール(3,4,5)

でした。
今回は「色と感情」というテーマらしいですが、それぞれの出演者は大して演技をするわけでもなく、意味不明な演出に続いて普通にルーティンを披露するだけでした。それなら単に司会が演者や道具を紹介した方がいいのではないかと思います。
ジャグリングはレベル的にはそれほどでもなかったものの、シガーボックスの任三郎はバランス技を中心にしたルーティンが珍しく、ボールチームの橋本理公と杉野惠祐は少ない個数で魅せる演技が面白かったです。

2016年

日時2016年5月28日(土) 13:00~13:45
場所調布市グリーンホール
料金無料

会場はこれまでと同じで全席自由です。2回公演のうち私が見たのは1回目で、小ホールに並べられた150ほどのパイプ椅子のうち半分ぐらいが埋まっていたでしょうか。
演目は順に

  1. ボール(2,3)
  2. クラブチーム(3,4)
  3. ディアボロ
  4. デビルスティック
  5. ディアボロ
  6. ヨーヨー
  7. ボール(3)

でした。
今回は「不思議の国のアリス」をモチーフにしたミュージカル(!)です。そして驚いたことに面白い。主人公で、物語の案内役でもあるアリスを演じた小永井翠の演技力によるところが大きいものの、他のメンバーも堂々としていましたし、舞台転換も速く、ミュージカルの文法をちゃんと押さえた素晴らしいステージでした。
途中で唐突に始まるジャグリングも違和感はなく、長いエンディングも特に気になりません。歌の力で有無を言わさず持っていく強引さがかえってすがすがしかったです。
一方、ジャグリングに関しては特筆すべきものはありませんでした。この年は演技主体にしたためか技のレベルを抑え、ボールやクラブは個数を減らし、全体に無理をしないルーティンにしたようです。にもかかわらず、どの演目もドロップが多かったのが残念でした。
公演が調布駅前で無料で行なわれることもあり、地元の一般客が結構います。今回の試みはそういった場での発表会のモデルケースになりうると思いました。ジャグリングの完成度さえ高くなれば、このまま地域のイベントに呼ばれてもおかしくないでしょう。ぱさーじゅには、他のサークルの発表会との差別化という意味でもこの路線を追求してほしいと思います。

2015年

日時2015年5月23日(土) 17:00~17:50
場所調布市グリーンホール
料金無料

会場はこれまでと同じで全席自由です。2回公演のうち私が見たのは2回目で、小ホールに並べられた250ほどの客席のうち半分ぐらいが埋まっていたでしょうか。
演目は順に

  1. ディアボロ・ペア(1,2)
  2. デビルスティック
  3. ディアボロ
  4. デビルスティック(1,2)
  5. リング(1,2,3)
  6. ディアボロ
  7. ポイ(1,2)
  8. バウンスボール(3,4,5)

でした。
最後のバウンスボールの前にカーテンコールらしきものがあって「ジャグリングの公演なのにボールもクラブもないのか!?」と衝撃を受けていたら、一応ボールの演技がありました。
今回の舞台は洋装店で、なぜか魔法使いが住んでいて悩みを解決してくれるという設定です。しかしストーリーは意味不明で、演技は中途半端で、唐突にジャグリングが始まるという昔のスタイルでした。このスタイルで見せられるレベルに持っていくには練習量が足りなさすぎるから止めた方がいいでしょう。
ジャグリング自体は、リングの上坂太一が簡単な技しかしない中できっちりとルーティンを作っていたところとか、デビルスティックの徳川亮祐のデュアル・アイドリングからの一連の技とかがよかったと思います。

2014年

日時2014年5月24日(土) 13:00~13:45
場所調布市グリーンホール
料金無料

会場はこれまでと同じで全席自由です。2回公演のうち私が見たのは1回目で、客は60人ほどだったでしょうか。
演目は順に

  1. ディアボロ・ペア(1,2,3)
  2. ディアボロ
  3. ポイ(1,2)
  4. デビルスティック
  5. クラブ(3,4)
  6. ボール・ペア(3,4,5)
  7. ボール(3,4,5)

といった感じで、途中で一瞬だけ人数が増えたりもしていました。
今回はテーマもストーリーもなく普通にオムニバス公演でした。何となく案内人がいて、ステージ全体に何となくまとまりがありました。出演者が少なかったので演目数も少なく、ステージ時間も短めでした。
あまり発展性はなさそうですが、ディアボロのバウンスパスがちょっとよかったです。ディアボロやボールなど同じ道具が続く構成もそれはそれでよかったと思います。
ジャグリング的に注目すべき技はあまりありませんでしたが、ショーとして観客を楽しませることはできていました。ダイナミックな動きをする演者が多く、特にポイの前田賢太郎の自信過剰な演技が素晴らしかったです。これに技術が伴えば文句なしだと思いました。

2013年

日時2013年5月25日(土) 13:00~14:00
場所調布市グリーンホール
料金無料

会場はこれまでと同じで全席自由です。2回公演のうち私が見たのは1回目で、客席のかなりの部分は埋まっていました。今回の公演が10回目になるため、ぱさーじゅOBが増えてきたことも観客増の要因だと思われます。
演目は順に

  1. デビルスティック・ペア(1,2)
  2. ボール(3)
  3. ディアボロ
  4. デビルスティック
  5. ハット(1,2,3)
  6. シガーボックス(3,4)
  7. ディアボロ・クローズドストリングス
  8. クラブ・チーム(4人、12)

でした。
今回のテーマというかストーリーは本の世界で、本の中の世界に入っていったり戻ってきたりします。「何の本なのか」「どんな世界なのか」といった説明は一切なく、単に場面転換の道具として使われているだけでした。しかしそのことはマイナスどころか逆にプラスで、下手に演技をしなかったから安心して見ていられました。演技が少ない分だけジャグリングの割合が大きく、ジャグリング自体もステージ全体も楽しめました。天使が出てきて道具を渡していくのも、意味不明ながら面白かったと思います。
個々の演目では、オープニングのデビルスティック・ペア(宮川大和と白崎雅明)がよかったです。演者が道具で遊んでいるうちにBGMが変わり、そのまま演技に入るという流れが非常にスムーズで違和感がありません。ハンドスティックの交換やバランス技が多いというのは珍しいですし、決めポーズのときの自然な笑顔も素敵でした。
あと、ハットの高橋拓也の、最近はあまり見ないハットとボールのルーティンなども面白かったです。ただ、欲を言えば3ハットでもボールを使ってほしかったところですが。

2011年

日時2011年5月21日(土) 17:00~18:00
場所調布市グリーンホール
料金無料

会場はこれまでと同じで全席自由でした。2回公演のうち私が見たのは2回目で、入場者は100人以上いたでしょうか。今までこんなに客が入ったのを見たことがありません。
演目は順に

  1. シガーボックス
  2. ディアボロ
  3. ボール(3)
  4. デビルスティック(1,2)
  5. ディアボロ・クローズドストリングス
  6. デビルスティック・バランス
  7. クラブ・ペア(3,4)

でした。
今回のテーマは「タイムワープ」ということで、江戸時代に行ったりアメリカの西部開拓時代に行ったりしていました。ストーリーらしきものはありますが、結局ジャグリングは突然始まりますし、大した舞台装飾もないですし、演技は見ていられないレベルなので、物語仕立にするのはやめた方がいいでしょう。本人達がやりたくてやってるのであれば、ジャグリング以外の部分の勉強や練習をもっとすべきかと思います。
ジャグリング自体は、全体的に無理をしない感じでよかったです。特にクラブ・ペアの大平道介と前尾友紀子は3~4本だけで構成した分工夫が見られましたし、やっていて楽しそうでしたし、2人の身長差まで生かされていたことには感心しました。
デビルスティックの楡井泰行のバランスのみのルーティンは、アイデアとしては面白いもののそこまででした。パフォーマンスとして見せるにはあと一歩必要だと思います。

2009年

日時2009年5月12日(土) 13:00~13:40
場所調布市グリーンホール
料金無料

会場はこれまでと同じで全席自由です。2回公演のうち私が見たのは1回目で、入場者は70人ほどでした。
演目は順に

  1. ボール(3)
  2. ディアボロ
  3. スタッフ
  4. クラブ(3)
  5. デビルスティック
  6. ボール(3,4,5)

でした。
ドーナツライブ」を意識しているのか、今回たまたまそうなっただけなのかは分かりませんが、構成が非常にドーナツライブっぽかったです。舞台設定はあってもストーリーは特になく、突然ジャグリングが始まるところとか、演技が中途半端なところとかも。ドーナツライブに似ているとドーナツライブと比較されるので、もう少し別なやり方を考えた方がいいんじゃないかと思いました。
ジャグリングの内容はよかったと思います。ドロップが結構あったはずですがあまり気にならず、ときどきハッとするような技もありました。各芸人がステージ慣れしている様子で、自分自身が楽しんでる上にそれを観客にもアピールできていました。
客席がフラットなため、後ろの方からでは足元で行なわれる演技が見づらい点が少々残念でした。

2007年

日時2007年5月12日(土) 17:00~17:50
場所調布市グリーンホール
料金無料

会場は小ホールで、パイプ椅子が120ほど並べてありました。全席自由。2回公演のうち私が見た2回目の入場者は60人ほどで、関係者ではなさそうな親子連れも目立ちました。
演目は順に

  1. ディアボロ
  2. シガーボックス
  3. クラブ(3)
  4. けん玉
  5. デビルスティック
  6. ボール(3)

でした。
2005年に見たときよりは随分よかったと思います。6つの演目が「カード」をテーマにしてまとめられ、それにオープニングとエンディングもありました。演目ごとに前座があるのが新しく、それが効果的かどうかは別にして面白い試みだと思いました。
各演目に驚くような技はありませんが、ドロップが少なく安心して見ていられました。中でもクラブの糟谷朋広とデビルスティックの斎藤淳がよかったです。
大道具や映像も作ってあり、この公演のためにしっかり準備してきたことがうかがえます。ただ、演技やバックダンスが中途半端だったりして客を乗せきれない、盛り上げきれないというのが残念でした。エンディングも、本編の内容および時間に対して長すぎると思います。

2005年

日時2005年5月1日(日) 13:30~14:30
場所調布市グリーンホール
料金無料

会場はパイプ椅子を160ほど並べた小ホールで、全席自由です。2回公演のうち私が見た1回目の入場者は60人ほどでした。子供が大勢来ていました。
演目は順に

  1. ボール(3)
  2. コンタクトボール
  3. デビルスティック
  4. シガーボックス
  5. パントマイム
  6. ポイ
  7. バウンスボール

でした。
最後のバウンスボールがちょっとよかったです。ピアノの鍵盤にボールを弾ませると音が鳴るというネタですが、音はすぐ横にいる人が実際の鍵盤を弾いて鳴らしていました。バウンスに失敗してボールが転がったときもちゃんとその音を鳴らしていたのが面白い。
ステージ全体は1つの物語のように進行していき、クレヨンという道具を媒介としてまとめられていました。しかしそういった体裁を取り繕う前にしなければならないことがある、と思いました。内輪の発表会であれば自分のやりたいことをやって終わり、というので構いませんが、関係者以外にも見せられるステージを目指しているのであれば、個々人が客の存在をもっと意識する必要があります。